蘭精集団、タイに世界最大のライセル繊維工場を新設

蘭精は10億ユーロ超を投資してライセル繊維工場を新設する計画

タイの第1期10万トンプロジェクトが承認された

技術的にリードする生産工場は特殊繊維の世界的足跡を確保する

TENCELTMブランド繊維の発展を深化させ、経営成長を強化する

生物エネルギーの応用による二酸化炭素排出削減及び気候保護の促進

　　蘭精は強い市場需要に対応し、グループの特殊繊維業界のリーダー企業の地位を強化するために、ライセル繊維の生産能力を大幅に増加している。蘭精は今後数年で10億ユーロ以上を投資してライセル繊維工場を新設する計画だ。同計画の第1期プロジェクトとして、タイのパジン府に技術をリードするライセル繊維工場を新設することが承認された。工場は年産10万トンで、後続投資は約4億ユーロ。

同工場は世界最大のライセル繊維工場となり、業界史に新たなマイルストーンを打ち立てる。工場所在地はバンコク東部から150キロ離れた304工業団地にあり、現在は立地格付けを完了し、タイ投資委員会の全力支持を得ている。工場建設は今年秋に始まり、2021年末に操業を開始する。

「TENCELTMライセル繊維は生態系環境保護繊維のベンチマークである。この投資プロジェクトは、世界の紡績産業の生態足跡改善に対する蘭精グループのコミットメントの実現でもある」と、蘭精グループのステファン・ドボクジキー最高経営責任者は述べた。「タイの投資はグループのsCore TEN戦略を実施するための確固たる一歩であり、グループの特殊繊維企業への転換に役立つ」とDoboczky氏は付け加えた。

タイは主要アジア経済体とグループに有利な貿易協定を締結した。工場用地として巴真府304工業団地を選んだのは、優れたインフラ施設と環境に配慮した生物エネルギーの供給であり、二酸化炭素排出を減らして気候を保護することにもなる。今後数年で、蘭精はタイでさらに発展し、選択した工場所在地にはいくつかの工場を新築するのに十分な空き地がある。第1期プロジェクトへの投資には、後続の生産拡大のためのインフラストラクチャが含まれている。同時に蘭精も世界の他の地域でライセルの生産拡大プロジェクトの可能性を求めるだろう。

　　「このプロジェクトはエンジニアリング市場でも積極的に重視されています。蘭精は国際化エンジニアリング会社と戦略的な協力を達成し、タイでのプロジェクトを共同で実行することを目指しており、同社を選んだのも、世界規模での蘭精の有機的な成長を支援する能力があることを重視しているからです。蘭精からの国際化かつ高度な専門チームがエンジニアリング請負業者と手を携えて建設を進めていきます。工場は2021年に予定されています年下半期の試運転と本格的な操業を開始する」と、蘭精グループのHeiko Arnold最高技術責任者は述べた。